絶対に見せたくないもの

巡回中のパトカーの巡査部長と巡査は、ビデオ店の駐車場で車内で仮眠している男性を見つけ、車上狙いに遭わないよう指導するつもりで男性の車に近づき、「大丈夫ですか」とかけた。

ところが運転免許証を見せるように言われた男性は、無断駐車をとがめられたと誤解し、慌てて車を出そうとした。

不審に思った巡査部長らは「車内を見せてほしい」と所持品検査への協力を要請しました。

男性は素直にトランクの中を見せると、今度は助手席に置いてあったかばんの中を見せるよう求められました。

誰しも他人に見られたくない物の一つや二つは持っているだろう。

だが、５０代男性はかばんの奥に忍ばせていたとびきりの“秘密”を持っていたので、「見せたくないです！」って断固として拒否しました。

しかし、警察官から違法薬物などを所持していると疑われ、強かく引に検査される事になりました。

かばんの中から出てきたのは「大人のおもちゃ」。

その後男性はプライバシーを侵害されたとして国家賠償請求訴訟を起こし、検査の違法性を認める判決を勝ち取った。

痛くもない腹を探られるのは善良な市民にとって迷惑である一方、市民を犯罪から守るためにはやむを得ない面もある。

あくまで「任意」とされる所持品検査は、どこまで許されるのだろうか。